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2024.12.10

認知症?それともうつ?

認知症のおもな症状は「物忘れ」です。しかし、認知症の始まりが「うつ」であることもあります。何をするのも面倒に感じる、興味や関心が薄くなった、会話が減ったといった変化や不安感が強くなったり家に引きこもりがちになるといった状態から「うつ病」とか「不安障害」と診断され、数ヶ月あるいは数年たってから認知症と診断されることもあります。物忘れが目立たず、うつや不安が見られる時期は、認知症の初期であるため、適切な治療や支援を受けることで認知症の進行を抑えたり、認知機能を改善させることが可能な場合もあります。

一方で、物忘れや集中力の低下が見られても認知症ではなくうつ病であることもあり、うつ病の治療を行うことで認知機能が改善することもあります。要するに認知症とうつは似ていますし、両方であることもあります。

認知症もうつ病も早期に治療や支援を受けることがその後の経過に大きく影響します。

当院では精神科と内科の両方で認知症の診療を行っています。精神科の受診には抵抗がある場合は内科医が担当することも可能ですので、お気軽にご相談ください。