治療について
できるだけ早く相談、受診につながることが回復するための第一歩になります。残念ながら薬物依存の治療に特効薬はありません。長い期間をかけて依存症は形成されていくので、薬物に対する考え方や心の痛みやストレスを薬物で和らげようとする習性を変えるのにも時間がかかります。ですが、諦めないで薬物を使わない日々を重ねれば、薬物使用によって失ったものを少しずつ取り戻すことができます。
薬物依存症とは頭が薬物のことでいっぱいで何よりも優先してしまう障害です。
生活費を削っても身近な人を傷つけても薬物を使うことを選んでしまうので、多額の借金を作ったり、犯罪に手を染めてしまうこともあります。覚醒剤や大麻といった違法薬物だけでなく、処方薬や市販薬、アルコールも「依存性薬物」になります。
ベンゾジアゼピン系薬剤である抗不安薬や睡眠薬、感冒薬(例:パブロンや咳止めシロップ)なども大量に摂取すると多幸感や高揚感が得られるため、耐性ができてやめられなくなります。こうした市販薬の依存症の患者は2012年から2020年にかけて約6倍に増加し、ある調査では高校生の60人に1人に乱用経験があると判明しています。
これらはドラッグストアやネットで簡単に手に入りますし、最近は覚醒剤や大麻もネットを通じて購入できるようになってしまいました。
できるだけ早く相談、受診につながることが回復するための第一歩になります。残念ながら薬物依存の治療に特効薬はありません。長い期間をかけて依存症は形成されていくので、薬物に対する考え方や心の痛みやストレスを薬物で和らげようとする習性を変えるのにも時間がかかります。ですが、諦めないで薬物を使わない日々を重ねれば、薬物使用によって失ったものを少しずつ取り戻すことができます。