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病気について

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うつ病

うつ病とは?

うつ病とは?

うつ病は、脳内の神経伝達物質「セロトニン」と「ノルアドレナリン」が減ってしまい、一日中気分が落ち込んでいるといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じる病気で、気分障害の一つです。

気分障害は大きく「うつ病性障害」と「双極性障害(躁うつ病)」に分けられ、いわゆる「うつ病」はうつ病性障害のなかの「大うつ病性障害」のことです。

「セロトニン」と「ノルアドレナリン」の神経伝達物質は精神を安定させたり、やる気を起こさせたりするものなので、減少すると無気力で憂うつな状態になってしまいます。

ですから、決して怠けているわけでも、気の持ちようで何とかなるものでもありません。
しかも、うつ病は100人に6人が一生のうちに経験しているという調査結果がある病気です。早めに適切な治療を受けることが必要です。

うつ病の特徴と症状

次のうち5つ以上(1か2を含む)が2週間以上、ほとんど毎日続いたり、日常生活に支障があったりする場合にはうつ病の可能性がありますので当クリニックへ相談することをお勧めします。

  • 憂うつな気分が一日中続く
  • これまで好きだったことが楽しめなくなった
  • 食欲が減る、あるいは増す
  • 眠れない、あるいは寝すぎる
  • イライラする、怒りっぽくなる
  • 疲れやすく、体がだるい
  • 自分が役に立つ人間だと思えない
  • 集中力がなくなる、物事が決断できない

精神症状と身体症状

精神症状
身体症状

うつ病の治療法

うつ病は治療しないと悪化して治りにくくなったり、その後の社会生活に大きな悪性今日を与えてしまいますので早めの治療開始が大切です。
治療方として「休養・環境調整」「薬物治療」「精神療法」などがあります。

休養・環境調整
職場や学校から離れ、自宅で過ごししっかり休養をとります。
または入院することで大きく症状が軽減することがあります。
精神的ストレスや身体的ストレスから離れた環境で過ごすことは、その後の再発予防にも重要です。
薬物療法
主な治療薬は「抗うつ薬」です。
患者さんの症状に合わせて「抗不安薬」「睡眠導入薬」「気分安定薬」「非定型抗精神病薬」などが使用されます。

人によって効果に違いはありますが、うつ病の治療薬は飲んですぐに効果が現れるものではありませんので、焦らずに服薬を継続する必要があります。

また、勝手に薬の量を増やしたり減らしたり中断せず主治医の指示に従って服薬するようにしましょう。
精神療法
もっとも一般的なものに「認知行動療法」と「対人関係療法」があります。

認知行動療法では、悲観的な物事の捉え方や考え方のくせを改善することで、マイナス思考がうつ状態を悪化させる悪循環を断ち切る方法を学びます。

対人関係療法では、うつ病を引き起こす要因となった対人関係の問題を解消することで、ストレスを軽減させる目的で行われます。

これらの精神療法は薬物治療とあわせて行うことで効果を発揮します。
また、人に応じて内容が異なりますので医師の指示に従いましょう。

その他にも、運動療法などの有酸素運動を入れることで症状が軽減されると言われています。

うつ病発生から回復までの流れ

うつ病は、急性期・回復期・再発予防期の大きく3つの段階に分けられます。
それぞれの期間は人によって異なりますが、ここでは典型的な経過と目安となる期間を紹介します。

  • 急性期(1〜3ヶ月)

    十分な休養をとりながら適切な薬物治療を開始することで、1~3カ月ほどで症状が軽くなるのが一般的ですが、人によっては半年以上かかる場合もあります。

    急性期は休養がなによりも大切ですので、主治医の指示に従って、できるだけストレスの原因から離れて休養に専念しましょう。

  • 回復期(4〜6ヶ月)

    調子がよい日の翌日に悪化するといったように症状が波のように上下しながら一進一退を繰り返し、徐々に改善していきます。

    調子のよい日が続いたからといって、勝手に判断して無理をしたり、薬を止めてしまったりすると、症状が悪化して回復までに余計に時間がかかってしまうこともあります。
    焦ることなく薬物治療を続けましょう。

  • 再発予防期(1〜2年)

    うつ病は再発しやすいという特徴があるため、回復期を過ぎても1~2年間は薬物治療を継続してうつ病の再発を予防しながら調子のいい状態を維持する必要があります。

    勝手に薬を飲むのを止めてしまうのは禁物ですが、飲み忘れにも注意が必要です。
    薬を止めたい、減らしたい場合は、まず主治医に相談しましょう。
    勝手に止めてしまったり量を減らしてしまうと、めまいや、吐き気、倦怠感などが生じるおそれがあります。
    まずは医師の指示にしたがいましょう。

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