認知症の症状
認知症の症状は徐々に進行し、以下のような段階的な変化が見られます。
- 初期症状：記憶力の低下、日常生活の小さなミス、時間や場所の認識の困難。
- 中期症状：言語障害、物忘れの増加、認知機能のさらなる低下、感情の変動。
- 末期症状：会話や基本的な日常動作の困難、完全な介護が必要。
病気について
認知症
認知症とは？
認知症は、さまざまな原因で記憶や思考などの認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすことをいいます。
この状態は、年齢とともに進行し、日常生活や社会生活に大きな影響を及ぼします。
65歳以上は2025年には5人に1人が認知症になると言われています。
認知症は単一の病気ではなく、複数の原因によって引き起こされる症候群です。代表的な認知症の種類には「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「血管性認知症」「前頭側頭型認知症」があります。
- アルツハイマー型認知症
- 最も一般的な認知症の一つで、記憶障害が初期症状として現れます。脳内にアミロイドベータという異常なたんぱく質が蓄積することが原因とされています。
- レビー小体型認知症
- レビー小体という異常なたんぱく質が脳内に蓄積することで発症します。認知機能の変動、幻視、パーキンソン症状が特徴です。
- 前頭側頭型認知症
- 前頭葉と側頭葉の神経細胞が変性することで発症します。行動や性格の変化、言語障害が特徴です。
- 血管性認知症
- 脳血管の障害によって発症する認知症です。脳卒中や脳梗塞などが原因となります。
治療と予防
現時点で認知症を完全に治療する方法はありませんが、進行を遅らせたり、症状を緩和するための薬物療法やリハビリテーションが行われています。
また、生活習慣の改善や適度な運動、社会活動の参加などが予防に効果的とされています。
認知症は本人だけでなく、その家族や介護者にも大きな負担を強いるため、早期発見と適切なケアが重要です。
