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双極性障害

双極性障害(躁うつ病)について

双極性障害(躁うつ病)について

 双極性障害(躁うつ病)は気分が高ぶって活動的になる躁状態と気分が落ち込んでやる気がないうつ状態、この二つの極(双極)を揺れ動く気分障害です。

 眠れない、気持ちが沈む、やる気が起きない、食欲がないといった症状が数週間から数ヶ月続くとなると、まずうつ病が疑われます。しかし、最初にうつ病と診断された患者さんが実は双極性障害である可能性があります。特にうつ状態が良くなりにくい難治性うつ病の30%以上は実は双極性障害であるとも言われています。
特に10代から20代の若い世代では、うつ病と診断されていても実は双極性障害である可能性が高く、抗うつ薬の服用は躁状態を引き起こすかもしれないため注意が必要です。

 躁状態になると気分爽快でなんでもできるような気になったり怒りっぽくなったりします。周りの人に迷惑をかけても気にならなくなったりお金を使いすぎたりします。

喧嘩やトラブルを引き起こしたり、アルコールや薬物の乱用や性的な逸脱行動につながることもあります。また、本人は精神科に受診する必要性を感じていないけれども、家族や職場の同僚が気づいて受診につながることも多いです。
 双極性障害による社会的損失はうつ病の場合よりも大きいとも言われています。激しい躁状態になると手がつけられなくなり、警察の介入で精神科病院へ強制的に入院することにもなりかねません。

双極性障害(躁うつ病)について

双極性障害の治療は気分安定薬を中心とした薬物治療と心理教育、精神療法などを組み合わせて行います。きちんと通院治療を続け支援を受ければ、安定して社会生活を送ることも可能です。